産地と窯元について

　福岡県東峰村は、小石原焼と高取焼の２つが共存する焼き物の里です。
　飛び鉋や刷毛目などを用いた暖かみのある器が印象的な小石原焼きと、薄造りで釉薬の流れで表現するシックな色合いが特徴的な高取焼き。
　この２つの焼き物の窯元、４件合同の直営ショップになります。
　伝統的な手法や技を使った器は、現代でも色褪せない美しさがあり、日々の食卓やおもてなしの空間にもよく馴染みます。個性豊かな4窯の器を是非ご覧ください。

【柳瀬本窯元】
「伝統的な技を生かしながら、現代を生きる今を表現した作品作り」を目指す、創業から350年の伝統を受け継ぐ窯元。昔ながらの技法を守ったベーシックな器をはじめ、黒呉須を使ったモダンなデザインも多数。

【早川窯】
「刷毛目・打掛・飛び鉋」などの技を守り抜き、日々の暮らしの中で役に立つ器をつくり続けている。伝統を受け継ぎながら、今風の色や形などを醸し出している食器類は素朴で、あたたかい。特に人気なのは、30年以上前から作り続けているロングセラー商品の“ココット”。

【まるた窯】
イギリスとスペインの窯元で修行。その時に見た窯の焼き方や化粧土の使い方、釉薬などに影響を受け、ひとつずつ試す日々を送る。「生活様式が変われば作るものも変わらなければばならない」と、オリジナリティと伝統の技法を掛け合わせた作品作りを進めている。

【高取八仙窯】
1602年に開かれた茶陶髙取焼。綺麗さびの精神と代々伝えられてきた技術のもと、茶道の域にとらわれず、現代に通じる日用食器を制作している。薄造りで落ち着いた色合いの器が特徴。